お絵かきにはiPadなのか?Surfaceなのか?両方試した結果を伝えたい。

ぴこです!
唐突ですが、私は趣味でお絵かきをしています。
デジタルイラストって本当にいいよね!紙もトーンもインクも実質無限に無料。
描けば描くほど元が取れるわけで。ペン先交換とかはあるにせよ。

デジタルイラスト(デジ絵)にあたり、板タブや液タブオンリーの方もいらっしゃいますが「もっと手軽に・手元で、描きたい!」と考える方も多いはず。
かく言う私もそうで、元は板タブをPCに繋いでいましたが、なにせPCを立ち上げるのが面倒な事もありました。

そこで購入したのが初代のiPadPro。その後、現在の恐らく第三世代iPadPro、手放してしまいましたがSurfacebookやProも試したので、一部画像が用意できませんが使用感などを記していきたいと思います。
ついてに「お絵かきも出来るノートPC」としてレビューされていた方がいて購入した「HP(ヒューレットパッカード)」の「envy x350」についても少し書きますね。
全て自費で試してきた物なので、良いところ、悪いところ、正直に紹介していきますよー!

☆もくじ☆

ずばり、iPadなの?Surfaceなの?

一番知りたいのは、皆さんここですよね。
「手元で」「気軽に」と考えた時、候補に上がるのはiPadProかSurfaceだと思います。
私が初代iPadProを買った時は、Surfaceの知識がなかったのか、私は迷わずiPadを購入したわけですが。

まず第一として知っておきたいのは…

  • iPadProはタブレット端末である
  • SurfaceはタブレットPCである

ということです。
iPadProもPCのように使うことは出来ますが、やはり「タブレット」です。
Surfaceは両方の面を持ち合わせながら、出来ること、出来ない事がやはり違います。

そして結論から先にお伝えしますと…。

イラスト作成にはiPad+ApplePencilが最適!

ということです。好みはあると思いますけれど。
順番にご説明しますね。こちらでiPadとSurfaceのメリット・デメリットを書いていきます!

ちなみに、使用しているソフトはiPadProもSurfaceも「CLIP STUDIO PAINT」です。

iPadProのここがすごい!

イラストを描くということにおいて、iPadはやはりかなり強いです。
順を追ってご説明致しますね。

視差が殆どない。

視差というのは簡単に言ってしまうと、ペンを置いたところ、実際に線が引かれる場所の「差」です。
液タブやenvyのようなノートPCでは「視差」があるものもあります。
ここに描きたいのに、実際は数ミリずれてしまう、というものですが、iPadProにはそれが「ほぼ」ありません。
思った所にしっかりと線を引くことが出来ます。
ジッター(ゆっくり線を引いた時に、波々になってしまう感じ)もゼロです。

ペンの反応の良さ

私は結構、ペン先を早めにシャッシャ!と描きます。そして手ブレ補正の値をかなり上げています。
それでもしっかりついてくる!ばっちり描写できます。
細かい部分も描写しやすいです。ほんの一点、点を入れたいときも軽いタッチであってもしっかり反応。
私が使用しているiPadProは第三世代(多分)で旧型になってしまうのですが、大きなブラシサイズもちゃんと動きます。
レイヤー数がそんなに多くない、3D機能を使わないのであれば、旧型でもまだまだ現役で働きますよ♪

またペンを握って人差し指が当たる辺りをトントンとタップすると消しゴムに切り替わるのも便利of便利。

立ち上がりの早さ

Surfaceもかなり早いのですが、iPadProは「タブレット」なので、ボタン一つでスリープ。
画面タップで復帰できます。パッと立ち上げ、パッと休憩・終わることが出来るんですね。
なので描くか!と思ってから行動に移すまでが、あっという間です。
ちょっとしたアイディアを、パッ!と描くことが出来ます。
まさに「気軽に描きたい」を叶えてくれるのがiPadProなんです。

揃えるものが最低限でも良く安価

出来ればケース等も推奨しますが、それらが必要でなければ「iPadPro本体」と「Apple Pencil」だけでOK。
iPadPro自体が「絵を描く」目的で買う人も多いので、フリマアプリにてお得にセットで入手しやすいです。
文字を打ちたい場合はキーボードも必要ですが、安いBluetoothのキーボードでも問題ないです。
そして左手用デバイスも人によっては不要。私は使っていません。
最初その存在を知らず、手で切り替えていたので慣れました(笑)
ただやはりケースはつけたほうが良いですね。といっても安い物も多いのでお好みで。
Pencil自体は1万円以上しますので、高いと取るか安いと取るかは人によると思います。
私はこの性能で1万円なら安いなって感じます。
Apple Pencilじゃなくても使える安価なペンは沢山あるらしいので、試してみるのも良いかも。

バッテリー持ちが抜群

驚くべきはやはりそのバッテリーの持ち!アプリによっての消耗がって話は詳しくないので書けません…。
私のiPadProは多分2018年製で、3年、もうすぐ4年になるわけですが、現役。
バッテリー交換したこともありません。
気合を入れて描いていると、さすがに「そろそろ充電か」と思うことはあるものの、描きたい時にうわっ切れてた!ということは今まで殆どありません。
そして画面が熱くなることもないです(色々見ていると個体差、所謂ハズレ個体というのもあるようですが)
みるみるうちに減っていく…ということもないので、充電しながらじゃなくてもバッテリーを気にせず描けます。

iPadProのここがイマイチ…

結論でも、上記でも、べた褒めしているiPadPro。
そんな彼(彼女?)でも全てがパーフェクトなわけではありません。
以下にまとめてみました。

アプリ版CLIP STUDIO PAINTはサブスク

リリース初期から値段が変わりましたが、iPad向けアプリ版の「CLIP STUDIO PAINT(通称クリスタ)」はサブスク制です。
登録するデバイス数で変わり、1台ですとEXが月額980円(年間7800円)。PROが480円(年間2800円)。

サブスクという形での提供に反発を覚える方も多かったですし、現在も多いです。
アプリの開発というかアップデート、バグ修正の労力を考えると、私はサブスクには賛成というか頷けます。
が、PCの方でIDを持っている方には割引があるとかがあってもよかったのでは?とは常々思っています。
とはいえ、私はiPadの方ではPRO。年間2800円。
インクが乾くこともなく、紙を買い足す必要もなく、消しカスもでない。
それを考えると、2800円の価値はあります。どうしても買い切りが良い方はアイビスペイントもありますしね。

ただ、iPadで描くのがメインになった場合、PC版のシリアルIDどうなるのよって思うと…。
どちらも併用するにせよ、何らかの割引サービスは切望致します。

PCとの連携にはワンクッション必要

パソコンもmacの方は、多分Airdropで簡単に転送出来るのだと思うのですが…。
メインのパソコンはWindows、お絵かきはiPadという方も多いかなって印象がありますし、私もそうです。
クリスタ使用時に、保存先をOneDriveやDropboxに設定することは出来るので、まあ良いのですが…。
タブレット”PC”であるSurfaceのように、保存したらそのままその画像でブログが描ける!というわけではありません。
どうしても「別途PCを立ち上げる」という動作が必要になります。
これがデメリットになり得るのかは人によりますし、慣れ、好みの問題もあります。
私はあまり困っていないですけどね。

ケースによってはApplePencilの充電に干渉する

ApplePencilの充電は、iPadの横にある磁石部分にカチッと留めるだけ、と、とっても簡単。
私はスタンド付きケースが欲しく、購入したのですが、この充電部分を覆うものでした。
商品説明では「充電可能」と書いていましたが、出来ないことも多々あり…不良品なのかなと交換して頂きましたが変わらず。
なのでApplePencilの充電の際はケースを少しずらして充電していました。
これはスマートではないですね!(笑)
今はスタンドを別途用意し、ケースも変更し、充電したままケースに収まっています。

画像にするとこんな感じですね。

オープンにした状態。ペンの部分も上からケースで覆える。

スタンドがあれば世界が変わります。
そのスタンドについては後日おすすめをご紹介しますね。

Surfaceのここがすごい!

続いてはSurface。私が購入したのはSurfacePro7とbook2でした。
何故かbook2では、ペン先が反応しなくなる不具合があり(個体差かも)クリスタの開発元、CELSYS様にサポートを求めるも、結局解決しませんでした
ただ普通にbook2で描かれてる方もいらっしゃいますし「えっじゃあbookはやめとく…」と諦めるのは勿体ないです。
基本的にこちらの項目でのSurfaceとは「Pro7」を指し、使用したペンは「スリムペン(初代の1)」になります。

現在は「Surface Pro8」が最新のPro、ペンは「スリムペン2」が最新のものです。

圧倒的画面の美しさ

iPadProもかなーーーり綺麗ですが、Surfaceは格段に綺麗だと思いました。
タブレットとタブレットPCという別ジャンルのものでありますが、共通する「画面の美しさ」は絵を描くにあたり大切です。
僅かな色の差、にじみを使用したときの表現の豊かさはすごい!
タブレットPC(ノートPCにもなるのかな?)なので文字を打ったりもしますが、そのコントラストもめっちゃ綺麗。
動画視聴の際も、iPadProでも綺麗なのに、うわっ綺麗だな!と毎度思ってしまうほど美しいです。

そして洗練された見た目も美しすぎます。所有欲を満たされるのはSurfaceです。

大正義!キックスタンド

本体の背面にある、165度まで自由に動かせるキックスタンド。
膝の上に立てて置いて文章を打つ際には、普通のノートPCと比べて不安定になるものの、絵を描くには凄くありがたい!
キックスタンドはかなりしっかりとしていて、体重を少しかけてもびくともしません。
スタンドを別途用意する必要がないのは有り難いし、動画鑑賞の際にも非常に便利。
少しの力で角度調整が出来るのに、がっつり支えてくれる安定感が抜群!最高です。

ファイルの管理が楽

iPadはmac製品の仕様に未だに慣れませんが、Windowsなら慣れ親しんだOS。
デスクトップにイラストフォルダがあり、その中にイラストがあり…と、凄くわかりやすい。
もっとファイルを細分化するにしても、慣れていることもあり、サクサクサクッと出来ます。
iPadProでは、不慣れな頃「あれっ?描いたやつどこだっけ?」ということがありました。
慣れてしまえば全く問題はないのですが、わかりやすさ、とっつきやすさで言えば断然Surfaceです。

絵を描く→次の動作が楽

上記とリンクしますが、完成したファイルはデスクトップなりファイルの中にあるわけです。
描いた絵はSNSやブログに載せる方も多いですよね。
激推するiPadProでは、Twitterアプリから簡単にアップロードが出来ますが、ブログとなると慣れも必要です。
Surfaceは「パソコン」なので、webブラウザを立ち上げてそのまま更新が可能。
創作活動をされていて、サイトを運営しているような方は、完成したらその次の動作にすぐ移れます。
写真を撮った!→必要ならソフトで加工→ブログ更新!orストックフォト等のサイトに登録完了!がスムーズ。
Surface1つで全てが出来るのはかなりの強みです。

PC版CLIP STUDIO PAINTのシリアルIDが使える!

iPadProのクリスタはサブスクですが、Surfaceは買い切りですから一度買ったらその価格でずっと使えます。
追加料金は有料素材を買う時くらいです。
安いPRO版を購入したとしましょう。
iPad版では年間2800円。一方、PC版は買い切りで5000円です。

(何故か現在パッケージ版が7000円になっていますが…)

僅か2ヶ月でiPad版のPROを取り戻せる価格。
お金は最低限しかかけたくない!という方は(クリスタ使用の場合)Surface一択ですね。

Surfaceのここがイマイチ…

混乱してきましたでしょうか?もう少し続きます!まとめも下の方にあるので、もう少々お付き合いくださいね。

全部揃えると結構高い

じゃあパソコンにもなるしSurfaceを買おうかな?と思っても、勿論デメリットも存在します。
まず、Surfaceを公式で見て「へえ、○万か」と、案外安い?と感じるかもしれません。
そうです、本体だけなら。
が!Surfaceはパソコンとしても使いたいのなら、カバー兼キーボードの「タイプカバー」が必要です。
お絵かきに必要不可欠な「ペン」も迷いどころです。
Pro8の場合はスリムペン2が併せて発売されましたが、こちらは充電器別売り。お値段4290円。
ただPro8のタイプカバーのペン収容スペースで充電できる、らしい?ので、こちらは必須ではないかも。

そんなタイプカバーですが20000円超えします。
本体+ペン+タイプカバー。…恐ろしくないですか?

旧Surfaceペンも使えると思いますが、やはり新しいのを使いたいです。私は。
そしてSurfaceペンは電池式。私はこれが苦手です。しかも通販でしか手に入りません。多分。

バッテリー持ちはiPadほどではない

そもそもバックで動いているものが違うと思うので、致し方ないのですが、バッテリーの減りはやや早め。
そしてPro8はわかりませんが、少なくともPro7は充電しながら描いていると熱を持ちました。
手袋はしていますが、ちょっと気になるかな。というか「え、だ、大丈夫?」ってなります。

若干の遅延、視差

多分、これはiPadProが凄すぎるのだと思いますが、若干ペンに遅延を感じました。
ただ私は補正値をかなり上げているので、そのせいである可能性は高いです。
ラフを描くには向かないかな、線画を作るには良いかと思います。
視差もややありました。でも慣れの問題もあるでしょう。
私の中での基準がiPadProでしたので「ん?」となってしまっただけです。
イマイチと書いていますが、十分凄いレベルですよ。
ただiPadから乗り換えた場合、不慣れなうちは線が固い感じ…緊張感?(笑)があるようになってしまいます。
視差に関しても同様です。

結局iPadProなの?Surfaceなの?

私が個人的にオススメするのはiPadPro+ApplePencilです。安定さが違います。
ただPCを持ってない、絵も描きたいという方は絶対Surfaceがおすすめ。

当然ですが、どちらにも良い部分、悪い部分があり、全てパーフェクトなものなどありません。
Surfaceで線が固くなると書きましたが、凄まじいクオリティのイラストをSurfaceProで制作される方もいます。
「弘法筆を選ばず」という言葉がありますね、まさにソレです。
可能であれば、お店でどちらも触ることで決め手となるのではないでしょうか。

お絵かきに特化したのが、iPadPro。

11インチと12.9インチがありますが、絶対12.9インチをおすすめします!
容量は256GBが値段とのバランス的に良いかと思いますね。

SurfaceはPro7→Pro8でベゼルの変更などがあり、画面サイズも若干大きくなっています。
絵を描くならCore-i5、メモリー8GB、容量は256GBほどで良いという意見が多くありました。
もっと色々なことに使うなら、Core-i7、メモリー16GBがおすすめですが…。
ちなみに、Core-i5/8GのPro7とCore-i7/16GBのbook2で、クリスタ使用時に動作の重さの違いは感じませんでした。

そして、Pro8が出た今だからこそ、Pro7を狙う!という意見も多く見られます。
買い替え組も多いでしょうしね。ですが、Pro7もまだまだ主戦力として使えるスペックです。

タイプカバー同梱で10万とちょっと。最新が良いのか、最新じゃなくても良いのか?
お財布と相談しましょう!

私はなんとかお金を貯めて、SurfacePro8を買う予定です。予定は未定ですけれど。
そして「iPadPro」にも16インチほどの物が発売される「かも?」という噂です。
出るとしてもまだ2~3年はかかるそうですが、こちらにも期待しています。

【番外編】お絵かきも出来るHPのenvyでイラスト制作は出来るのか?

購入したのはEnvyのパフォーマンスモデル。x360-15-eeで、大きな画面に惹かれて購入してみました。
このためにSurfacePro7を手放しています。bookは他のものに姿を変えました(笑)

envyのペンも購入し、描いてみた結論から申しますと「これでは無理」です。

まず私が失念していた「大事なこと」がありました。
それは「iPadProとSurfaceの画面が美しい」ということです。
envyが汚いというわけではないですよ!解像度っていうんですか?それが全然違うんです。

なので、線を引いた時の綺麗さがもう全然違う。
同じノートPCとしてSurfaceと比較しますが、同じ一本の線を描いても、Surfaceはくっきりハッキリ。
envyはボヤけます。動画鑑賞の際には全く問題はなく、大画面でとても美しいです。

絵を描くモード(モニターを回転させる)とファンの音も気になりました。
ペンの入り抜きもちょっとこれでは無理かなぁという印象。

ラフとか、メモ程度なら全く問題ないと思います。
が、日頃はiPad、そしてSurfaceを使った経験からすると「絵」という点ではオススメできません。
「絵も描きたいし、PCも欲しい。大画面がいい!」という方は、Surfacebookを買いましょう。
お財布とは常に相談してくださいm(_ _)m

長くなりましたが、ここまでご覧下さりありがとうございました!
こちらのブログは雑多なものを紹介していきますので、今後イラストに関するアイテムも紹介していきます。
絶対不可欠な必需品、スタンド等、色々ガジェットを紹介していきますのでよろしくお願いします♪

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